岩代彫刻修理所は木造文化財の修理を主としておりますが、特別なご依頼で、明治時代の古書を修理させていただきました。
貴重な辞書であるにも関わらず背表紙ははがれ、頁も裏打紙からはがれ、今にもバラバラになりそうで、安心して使えない状態でした。
辞書としてまだまだ活用したいということでしたので、安心して使うことができる強度の回復を目指して、従来の修理技法に加え製本技法も用いた処置を施しました。
このように、ご相談、ご要望に応じ、さまざまな修理に対応させていただきます。また、依頼主様の想いを大切にして、修理方針や方法をきめ、充分な計画と準備により、修理を進めております。